ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)の価値について考える 年会費を払って本当に維持し続ける必要はあるのか?





航空会社の上級会員制度である、SFCやJGCは一度取得すれば年会費を払ってクレジットカードを更新し続ける限り、半永久的に維持することができます。

ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード

とはいえ、クレジットカードの年会費は毎年必要なわけで、それを維持し続けるのはそれなりの出費になります。

家族カードも本会員とほぼ同じ特典が享受できる一方、年会費もそれなりにします。

かといって、本会員のみであれば航空会社のラウンジを使用できるのが本人と同行者1名だけなので、家族3人や4人での旅行ではラウンジを使うことができません。

そのため、私はJGCとSFCの両方を家族カードも含めて維持しています。

私が保有しているのは「ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード(本会員:11,340円*(税込)、家族会員:6,480円(税込))」と「JALグローバルクラブCLUB-Aカード(本会員、家族会員とも各10,800円(税込))」なので合計39,420円を毎年支払う必要があります。

*SFCゴールドカードは、マイ・ペイすリボ登録割引とWEB明細割引適用後の年会費です。

約40,000円あれば、ちょっとした旅行や贅沢な温泉旅館に宿泊することができる金額です。もし10年間維持すれば40万円にもなります。

今回は、SFC会員の良い面ではなく裏の側面をクローズアップして紹介したいと思います。

SFCは本当に更新し続ける価値があるのか?


本当にSFCは更新し続ける価値があるのかSFC会員の特典を再確認しながら検証していきたいと思います。

SFCの主な特典

SFC会員の主な特典についてピックアップして紹介します。詳細については下記の記事にまとめてありますのでご参照ください。

  • カード更新ボーナスマイル
  • 搭乗マイルボーナス
  • プレミアムエコノミーへの無料アップグレード
  • 優先チェックインカウンター
  • 手荷物許容量の優待
  • 空港ラウンジ利用
  • 預け入れ手荷物の優先受け取り(プライオリティタグ)
飛行機搭乗しないでも享受できる特典としては、カード更新ボーナスマイルがありますが、スーパーフライヤーズゴールドカードの場合は毎年4,000マイルもらえます。

ANAの場合は年会費を支払った時点でもらえます。JALの場合は初回搭乗ボーナスという形で、毎年搭乗しないとボーナスマイルをもらうことはできません。

その他の特典は、飛行機を乗る際にはかなり強力な威力を発揮してくれます。

ただ、当然といえば当然ですが、飛行機を使わない場合は、SFC会員を維持してもメリットはほとんどありません。

そんなSFC会員を維持するための最低維持費をまとめます。

SFCの最低維持金額(ANAスーパーフライヤーズカード年会費)

ANAスーパーフライヤーズカードで年会費が一番安いのが一般カードになります。

ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)の年会費

ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)
ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)
年会費は本会員11,070円(税込)、家族会員5,508円(税込)になります。VISA/Masterカードの場合は、これにマイ・ペイすリボ割引が適用されます。(WEB明細割引との併用は不可です。

●ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)の割引金額
  • マイ・ペイすリボ割引:1,000円(税抜)※家族カードは500円(税抜)
  • Web明細割引:500円(税抜) ※マイ・ペイすリボ割引との併用は不可

[ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)の割引後の年会費]

本会員の年会費:9,990円(税込)
家族会員:4,968円(税込)

本会員と家族会員の合計年会費は、14,958円(税込)になります。これが家族会員も含めたSFC会員の最低維持金額になります。

しかし、一般カードは、クレジットカードの利用代金1,000円につき10マイル貯めるためには、VISA・Masterカードの場合6,480円/年必要になります。

※実際はポイントをマイルに交換する年だけ登録すれば良いので、計画的に利用すれば毎年必ずかかるわけではありません。

そのため、よくオススメされているのは私た持っているスーパーフライヤーズゴールドカードになります。

ANAスーパーフライヤーズゴールドカードの年会費

ANAスーパーフライヤーズゴールドカード
ANAスーパーフライヤーズゴールドカード
年会費は本会員16,200円(税込)、家族会員8,100円(税込)になります。VISA/Masterカードの場合は、これにマイ・ペイすリボ割引とWEB明細割引の併用が可能です

●ANAスーパーフライヤーズゴールドカードの割引金額:
  • マイ・ペイすリボ割引:3,500円(税抜) ※家族カードは1,500円(税抜)
  • Web明細割引:1,000円(税抜)
[ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)の割引後の年会費]

本会員の年会費:11,340円(税込)
家族会員:6,480円(税込) ※家族会員はマイ・ペイすリボ割引のみ対象

本会員と家族会員の合計年会費は、17,280円(税込)になります。

SFCカード年会費まとめ

多くの方が選択するであろう、ANAスーパーフライヤーズカードの一般カードとゴールドカードの割引適用後の年会費をまとめて見ました。

VISA/Masterカード 本会員 家族会員 合計 備考
ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード) 9,990円 4,968円 14,958円 1,000円10マイルにするには別途6,480円/年必要
ANAスーパーフライヤーズゴールドカード 11,340円 6,480円 17,280円


とにかく安くという場合は一般カードになりますが、決済でもガンガン使いたいという場合は、ゴールドカードを選択するのが無難です。

SFCの呪縛?!SFCは年会費を払ってまで維持をする意味はあるのか?

話を戻してSFC会員を継続する意味について考えます。

前述の通り、飛行機に頻繁に乗る人は十分に元を取ることができます。一方で年数回しか飛行に乗らない場合は正直微妙です。

しかも、一旦SFC会員になると襲って来る呪縛があります。

呪縛① ANA縛り

多少高くてもANAやスターアライアンス系の飛行機を優先的に選びたくなってしまう

最近ではLCC(ローコストキャリア)が台頭して来ていて、驚くほどの低価格の航空券が売られています。

しかし、SFCを持っているとANAにするか!となって、無駄な出費が増えていくかもしれません。(いや、実際にそうなることは多いです・・・)

マイルでしか飛行機には乗らない!!という場合はこの限りではないですね。

呪縛② 抜け出せない

一度経験した優越感や満足感は忘れられない、やめられない

SFC会員のサービスは少なからず、一種の優越感を生む効果があると思います。

優先チェックインや専用ラウンジ、優先搭乗、手荷物の優先取り扱いなどの特別なサービスを受けていれば、誰しもが航空会社にとって自分は特別だという思いは少なからず持ってしまうのではないでしょうか?

人間の心理として一度手にした優越感(SFC会員)を手放すのは難しくなってしまいます。

しかも、苦労して取得した場合はなおさらです。

そうなると、いつまでもSFC会員の呪縛にとらわれて、永遠に年会費を払い続けて更新し続けることになってしまうかもしれません。

こうやって考えてみると、SFCはANAカードにとっては良い稼ぎ頭なのかもしれません。継続率が高く安定的な収入が期待できます。

まとめ

と、ここまでネガティブな感じで書いてしまいましたが、個人的にはやはり現時点では継続する価値はあると考えています。

損得勘定ではなくSFC会員の年会費に対して、自分がそれ以上の満足感を得られているのであれば、それはそれで良いのだと思います。

一種の実用を兼ねたステータスをお金で買っているイメージでしょうか。しかも入会するためには一度高いハードルを越えないといけません。

とはいえ、SFC会員が増えすぎて来ている昨今、成田や羽田の芋洗状態のラウンジ(バンコクのタイ国際航空のラウンジも酷い・・・)や、優先搭乗に延々と並んでいる行列を見ると、この先どうなるのか不安になってしまいますが・・・。

何れにしても、自分が無駄だと感じた時に解約すれば良いわけなので、今後自分の仕事が変わったり、ライフスタイルが変わって来た時、今持っているJGCとSFCどちらか一つに絞り込む時が来るかもしれません。

今は家族カードもJGCとSFC両方とも発行していますが、まずはそれをどちらか一方のみにしようとは思っています。

現状は家族カードも含めて十分にメリットを享受できているので、当面は年会費を払って維持していきたいと思っています。

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