完全ガイド!!ブダペスト観光に必須の地下鉄・バス・トラムの切符の購入方法から乗り方までを徹底解説!!





ドナウの真珠といわれるブダペストは本当に綺麗な街並みでした。

そんなブダペスト観光を満喫するためには、市内を走っている公共交通機関メトロ・バス・トラムの攻略が必須です!


といっても、ちょっとコツを掴めば簡単に乗りこなせるので、ブダペストを満喫するために地下鉄・バス・トラムの切符の購入方法から乗り方まで徹底解説したいと思います!!

完全ガイド!!ブダペスト観光に必須の地下鉄(メトロ)・バス・トラムの切符の購入方法から乗り方までを徹底解説!!



ブダペストのBKKのアプリが秀逸です!この記事の中で詳細を紹介しますがブダペスト観光に行くなら絶対インストールするべきです。

ブダペストの地下鉄・バス・トラム(公共交通機関マップ)

東欧ハンガリーの首都ブダペストには、地下鉄・トラム・バスが発達していて、大抵の観光スポットには公共交通機関で行けるようになっています。

ブダペストはドナウ川を挟んでブダ側(漁夫の岩がある西側)とペスト側(国会議事堂がある東側)に分かれていますが、これらの二つの地域もトラムやバスを乗りこなせば簡単に移動できます。

私は最初の頃は下記の地図をスマホに入れて置いて、路線を確認しながら地下鉄やトラムを利用していました。


ある程度この図で概略を把握して、途中からアプリを見つけたのでアプリを駆使しながら完全に乗りこなせるようになりました。

オリジナルのPDFはこちらからアクセスできます。

ブダペスト市交通局(BKK)


ブダペストの公共交通機関はブダペスト市交通局によって運営されていますが、略して「BKK」というらしく、メトロやトラムなどいろんな場所でこの紫色のBKKのロゴを見ることになると思います。

チケットの種類と料金について

チケットは、地下鉄・バス・トラムで共通です。

観光で利用する場合には基本的には乗り放題チケットの購入をお勧めします。

がっつり観光をするのであればその方が安く済み、そして切符を都度購入する煩わしさからも解放されます。

そして、ヨーロッパにしてはブダペストでは、駅の入り口で検札をしていることが多かったのでチケットは絶対に買っておいた方がいいです。

各チケットの種類は下記の通りです。(駐日ハンガリー大使館のページから一部引用)

乗車券の種類 金額(HUF) チケットの内容
1回乗車券
Vonaljegy
350 Single tiket
80分、深夜の場合120分有効
車内購入1回乗車券
Helyszínen váltott vonaljegy
450 Single ticket bought on the spot
80分、深夜の場合120分有効
乗継乗車券
Átszállójegy
530
Transfer ticket
・100分、深夜の場合は120分、2回目の改札から80分有効。

・2回目の改札を地下鉄で行った場合2回目の改札から80分で、しかも全体で100分を超えていても有効。
・2回目が深夜バスの場合、さらに120分有効。
地下鉄区間乗車券
Metrószakaszjegy
300 Short section metro ticket for up to 3 stops
3駅まで乗車でき、30分有効
10枚つづり乗車券
10 darabos gyűjtőjegy
3,000 Block of 10 tickets
80分、深夜バスの場合120分有効。
エアポートシャトルバス乗車券100E
Repülőtéri vonaljegy
900 Airport shuttle bus single ticket
リストフェレンツ空港とデアークフェレンツ広場間の100E バスに有効。
公共汽船乗船券
Hajó vonaljegy
750 Single ticket for public transport boat
汽船D11とD12に有効。6歳から15歳までは550HUF
24時間乗車券
24 órás jegy
1,650
Budapest 24-hour travelcard
1日に5回以上乗車する場合24時間乗車券がお得
券面記載の始時刻から24時間有効。BKKの地下鉄、路面電車、バス、トロリーバス、郊外電車(ただしブダペスト市内のみ)に加え、平日の汽船D11とD12並びに市内のハンガリー鉄道とヴォラーンバスの区間にも乗車可能です。
24時間グループ乗車券(1-5名)
Budapest csoportos 24 órás jegy (1-5 fő együttes utazására)
3,300 Budapest 24-hour group travelcard
同時に乗車する5名まで利用できます。ただし、同一の車両に同行者全員が乗車しなければなりません。
券面記載の始時刻から24時間有効。BKKの地下鉄、路面電車、バス、トロリーバス、郊外電車(ただしブダペスト市内のみ)に加え、平日の汽船D11とD12並びに市内のハンガリー鉄道とヴォラーンバスの区間にも乗車可能です。
72時間乗車券
72 órás jegyy
4,150 Budapest72-hour travelcard
券面記載の始時刻から72時間有効。BKKの地下鉄、路面電車、バス、トロリーバス、郊外電車(ただしブダペスト市内のみ)に加え、平日の汽船D11とD12並びに市内のハンガリー鉄道とヴォラーンバスの区間にも乗車可能です。
7日乗車券
Hetijegy
4,950 Budapest 7-day travelcard
券面記載開始日(Sstarting day)の00:00から8日目の02:00まで有効
BKKの地下鉄、路面電車、バス、トロリーバス、郊外電車(ただしブダペスト市内のみ)に加え、平日の汽船D11とD12並びに市内のハンガリー鉄道とヴォラーンバスの区間にも乗車可能です。
15日乗車券
Félhavi (15 napos) Budapest-bérlet
6,300 15-day Budapest Pass
券面記載開始日(Sstarting day)の00:00から16日目の02:00まで有効
BKKの地下鉄、路面電車、バス、トロリーバス、郊外電車(ただしブダペスト市内のみ)に加え、平日の汽船D11とD12並びに市内のハンガリー鉄道とヴォラーンバスの区間にも乗車可能です。
短期間の観光であれば、24時間乗車券、72時間乗車券を買うことが多いかと思います。

私は3泊4日の滞在だったので72時間乗車券を購入しました。

チケットの購入方法

ブダペストの公共交通機関のチケットは自動券売機で購入可能です。

駅周辺に設置されているのですぐにわかると思います。


券売機はタッチパネルで英語表示が可能です。支払いにはクレジットカードも使えるのでハンガリーの通過フォリントがなくても大丈夫です。


基本的には24時間券や72時間券の購入をお勧めしたいです。

72時間チケットを購入する場合を例に自動券売機の使い方を紹介します。


この乗り放題チケットを購入する場合は、今すぐ使うか、別の日に使うかを選ぶ必要がありますが、別の日に使うとした場合は、使用開始時に改札のところでチケットに時間を打刻する必要があります。

チケットがあっても打刻のないチケットは無効なのでご注意ください。

この時はすぐに使ったので左の「From now」を選択して右下の「Confirm」をタップします。


次に購入数量を入力したら「Go to payment」をタップします。


次にチケットの確認とVATインボイスをプリントするかどうかを選びますが、特にインボイスは不要なので内容と金額を確認したら「Pay without VAT invoice」をタップします。

支払い方法を選びます。

現金かクレジットカードですがクレジットカードの場合は「Bankcard」を選択します。この時は現金「Cash」で支払いをしました。


現金の場合は、お金を入れていくだけですが、利用可能なお金の種類が表示されているので便利ですね。


お金を投入したら下記のような画面になりチケットが下から出てきます。



↓こちらが購入したチケットです。


日付と時間が打刻されているのがわかると思いますが、これが有効期限です。この場合は、改札で打刻する必要はありません。

期限の記載がない場合やシングルチケットの場合などは乗車開始時に下記のような打刻機で時間を打刻するようにして下さい。地下鉄の場合はホームの入り口に、トラムやバスの場合は車内にあります。


この乗り放題チケットさえゲットしてしまえば、あとはブダペスト市内の地下鉄もトラムもバスも乗り放題です。

地下鉄(メトロ)について

では、まず地下鉄から紹介します。

ブダペストの地下鉄はメトロと呼ばれていて、4本の路線で構成されていて、それぞれ別の色で区別されています。
  •  1号線(M1)
  •  2号線(M2)
  •  3号線(M3)
  •  4号線(M4)
私が一番よく使ったのは宿泊していたヒルトンブダペストシティの近くに駅があった南北に走っている3号線ですが、よく使う地下鉄は宿泊するホテルにもよると思います。

逆に4号線はほぼ使うことがなかったです。

メトロだけの路線図はこちらからダウンロード可能です。



地下鉄の駅や乗り方、車内など

基本的には、夜の遅い時間であっても、地下鉄もトラムもバスも治安が悪いと感じることはなかったです。

ただ、地下鉄の駅は結構古く、そしてエスカレーターはかなり年季が入っています。日本のエスカレーターのスピードに慣れてしまうと、結構早く感じると思います。



ただ、昨年行ったジョージアのトビリシの地下鉄の方が、かなり年季が入っていて、それでいてかなり深い場所にあるため、かなりスピードが早かったです。

こちらが3号線(M3)の車両です。比較的新しくて綺麗な車両でした。



ドアの開閉ボタンが中にも外にもついています。


そして、こちらが1号線のメトロ(M1)の車両です。M1のホームは世界遺産に登録されているとか。


かなり年季の入った車両で、中の吊り革もビンテージものの革製でした。M1は駅もかなりレトロな作りになっていました。


各駅には案内板もしっかり設置されているので乗り換えもそんなに難しくないです。


また、主要駅にはしっかりと地図も掲載されているのでわかりやすいです。



トラムについて

実際の観光名所を周るにはトラムが便利です。

まずは、目的地の近くまで地下鉄で行ってそこからトラムに乗り換えることが多かったです。



特によく利用したトラムは上記図の真ん中にあるピンク色の「2」と薄紫色の「19、41」そして、黄色とオレンジ色の「4、6」番を使う機会が多かったです。

特に「2」番は国会議事堂をはじめとしたペスト側の観光名所を走っており、「19、41」番はブダ側の川沿いを走っているのでトラムに乗りながら素敵な景色を見ることができます。

19番、41番のトラムから見える景色

トラムの駅や乗り方、車内の様子

トラムも旧型と新型の二種類がありました。


どちらかというと、旧型の方が趣があっていいですね。


こちらが新型です。乗っていてスムーズなのは新型でした。


トラムは路面電車なのでホームは基本的には道路沿いにあります。(2番線の一部は地下にありました。)


そしてトラムの駅には電光掲示板が表示されていて、そこに次来るトラムの番号や到着までの時間が表示されています。


車内の様子はこんな感じです。こちらは旧式タイプの車内です。


新型の場合は見やすい液晶がついていて、次の駅の情報などが表示されます。


チケットの打刻機があるのでシングルチケットの場合は、乗車したら打刻するようにしましょう。



ドアには開閉ボタンがついているので自動で開かない場合は自分で押すようにしましょう。


あ、間違って赤いSOSボタンを押さないように・・・


バスについて

地下鉄とトラムである程度の場所には行けますが、完全に制覇するためにはバスも乗りこなす必要があります。

と言っても、基本的には地下鉄やトラムと同じなのでそれほど難しいことはありません。

バスの路線図の一部抜粋↓


バスの路線図のオリジナルPDFはこちら(ブダ側)とこちら(ペスト側)からダウンロード可能です。

私が一番利用したのは、上記の概略図の中程にある水色の線の「16番」です。

というのも、最後の一泊をブダ側にある「ヒルトンブダペスト」に宿泊したため、丘に登るバスが16番でなんども乗りました。

ちなみにこのヒルトンブダペストは控えめに言っても最高のロケーションにあるホテルだったので、これからホテル選びで悩んでいる方にはオススメしたいです。

漁夫の砦という観光スポットの隣にあり、部屋タイプによっては部屋の窓からドナウ川越しに世界一美しいと言われている国会議事堂を見ることができます。

ホテルの隣の広場からこんなに素敵な景色が朝一に見ることができます。


バスの駅や乗り方、車内の様子

ちょっと話がそれましたが、バスの話に戻します。

公共交通機関のバスは基本的には青い車体です。


バス停にはきちんと、看板が出ていて、乗り入れしているバスの番号が記載されています。



また、バス停によってはトラムと同じように電光掲示板に次に来るバスの番号や残り時間が表示されていました。




バスもトラムと同じで車内に打刻機があるので、シングルチケットの場合などは打刻するようにしましょう。


そして、バスの場合は日本のバスと同じく「STOPボタン」を押さないと基本的には止まってくれませんのでボタンを押すようにしてください。上記の写真の右に見えている黄色に緑のボタンが「STOPボタン」です。

また、バスの車内には液晶が表示されていて、次のバス停が表示されていましたが、大抵ちょっと遅れて表示されるので注意しておく必要があります。


バスもトラムも鉄道もそうですが、欧州の方は自分が座っている向きと反対方向に進むよりも、対面で座っておしゃべりすることを重視するんでしょうか・・・、やたらと反対向きの座席が多い気がします。


ブダペスト観光には必須!ブダペスト市交通局のアプリ「BKK FUTÁR」

そして、ブダペスト観光には必須のブダペスト市交通局のスマホアプリを紹介します。

このアプリが修一で、各路線の詳細や各車両の現在地が特定できる優れものです。

全ての車両がGPSで運航管理されているため、トラムやバスの駅で何分後に電車が来るかわかるようになってるんですね!

「BKK FUTÁR」について


BKK FUTÁRはブダペスト市交通局がiOSとアンドロイド、マイクロソフトストア向けに提供しているアプリです。


このアプリでは、

  • 各路線の検索
  • 各路線の詳細、電車やトラム、バスの各駅への到着時間
  • トラムやバスの現在地表示
  • プランニング(ルート検索)
が可能なので、ピンポイントでトラムやバスの到着時刻がわかり、さらに事前にプランニングもできるのでこれで、観光プランを完璧に立てることができます。

さらに同じ機能をWebサイトでも提供しているため、事前にPCでプランニングすることも可能です。


各路線の検索機能

まずは各路線の検索機能を紹介します。

検索ボックスがあるので例えばそこにバスの16番を検索したい場合は16と入力すると検索結果が表示されるのでバスのアイコンの16番をタップします。


すると、地図に16番バスのルートが表示され、運行しているバスの現在地がプロットされます。

よく使う路線はお気に入り登録しておくと、次から検索バーをタップした時に自動で「Favourites」として表示されるようになります。


各路線の詳細、電車やトラム、バスの各駅への到着時間表示機能

地図に路線のルートが表示されると「STOPS」のタブをクリックすると停車する駅の一覧が表示されます。


そしてさらに駅名をタップすると、その駅に到着する車両の番号が順番に残り時間とともに表示される優れ物です。



昼間はバンバン、地下鉄やトラム、バスも走っているのでいいのですが、夜遅くになって来ると本数が減って来るので重宝しました。

もちろんバスに限らず、トラムや地下鉄も同じ情報が検索可能です。


逆に地図から駅をクリックした場合もそこに停まるバスやトラムなどの情報が確認可能です。


トラムやバスの現在地表示機能

トラムやバスの場合は、現在その路線を走っている車両の現在地を表示できます。GPSの電波の届かない地下鉄は表示されませんでした。

先ほどの路線を検索した結果に、バスやトラムのアイコンが地図上に表示されているので、そのアイコンをタップすると車両の詳細が表示され、さらにその車両が何分後に各停車駅に到着するか表示されます。

バスの場合:

トラムの場合:



この車両位置は30秒から1分毎くらいに更新されるため、完全にリアルタイムではありませんが自分が駅に向かっていて、バスやトラムが駅の近くにいる場合はちょっと急いだりできるので重宝します。

プランニング(ルート検索)機能

そして最後に紹介するのがプランニング機能です。私は、このアプリの存在を途中で知ったので、プランニング機能は使いませんでしたが、プランニング機能も使いこなすと完璧だと思います。

アプリのメニューから「Trip Planner」を選択します。


例えば、私が宿泊していたペスト側の「ヒルトンブダペストシティ」からブダ側の「ヒルトンブダペスト」への行き方を検索してみました。


「From」と「To」を入力して「Plan」をタップするとルートの候補が表示されます。


そして、その候補をタップすると、地図上で詳細が表示されます。



LISTを表示するとルートがリスト形式で表示されます。


これだけの情報があれば、事前の情報としては十分ですよね!

このアプリを使いこなすとブダペスト観光は一気に楽に楽しくなると思います!!

ブダペストの地下鉄・トラム・バスまとめ

今回はブダペスト観光には必須の地下鉄、トラム、バスを紹介しました。

ブダペストの公共交通機関はそんなにハードルが少なく、比較的簡単でよく整備されていると思いました。

実際に、私はほぼ前提知識がなく現地で調べながら利用しましたが、ほぼ迷いませんでした。

チケットですが、旅行者にとって便利なチケットはやはり乗り放題チケットだと思います。

そして、BKK FUTÁRアプリがあれば、ブダペスト市内の公共交通機関は完全制覇することができると思います。

このBKK FUTÁRについては、私が事前に検索しても紹介している日本語のページはなかったので、ぜひブダペスト観光の際にはこのページの情報を元に活用してもらえれば嬉しいです。 


ブダペストは空港と市内間のアクセスが不便ですが、今回紹介した公共交通機関のバスを使って空港と市内を移動することができます。

100Eバスが安くて便利!ブタペスト空港と市内の移動手段を徹底解説します。

この他に、「Taxify」というライドシェアアプリも試してきました、そちらについては下記の記事をご参照ください。
東欧旅行で活躍間違いなし!ブダペストでタクシー配車アプリのTaxifyを使ってみました。

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