海外旅行先でスマホをうっかり破損・・・海外旅行保険の携行品損害補償を請求してみたので手続き方法を紹介します!





海外旅行中にうっかりスマホを落として壊してしまった・・・


そういう経験がある方も多いのではないでしょうか?

私は先日スマホではないですが携行品をうっかり落として壊してしまいました。

でも、持っていたクレジットカードの海外旅行保険に携行品損害特約が自動付帯しているカードがあり、修理代金を請求することができました。

個人旅行の場合に事故証明などどうすればいいの?とわからないことだらけでしたが、申請は思っていたよりも大変ではなかったので紹介します。



盗難・破損クレジットーカード付帯の海外旅行保険で携行品損害補償を請求してみたので手続き方法を紹介します!


滅多に海外旅行保険を使う機会がないですが、先日海外にいる際に電子機器が壊れてしまい。修理代金がかなり高額に・・・。そんな時に携行品損害補償を思い出して請求してみました。もっと手続きが大変かと思ってましたが、比較的簡単に行えました。

携行品損害補償とは

海外旅行に行く際に海外旅行保険に毎回入る方、クレジットカードに付帯の海外旅行保険だけで済ませている方、いろんなパターンがあるかと思います。

海外旅行保険があれば、今回のケースのように電子機器などの手持ち品を破損した場合に、補償してくれるかというとそういうわけではありません。

海外旅行保険の中でも携行品損害補償特約というのが付いていないと保険会社に請求することができません。

携行品損害特約とは、簡単にいうと「持ち物が海外旅行中に盗難にあったり、破損された場合の補償です。」

例えば、「旅先でスマホを盗難にあった場合」や「旅先でうっかりパソコンを落として壊した場合」に保険金支払いの対象になります。

携行品の紛失や置き忘れに関しては対象になりません。そのため、例えば盗難の場合は、現地の警察発行の盗難届が必要になります。

対象となる物品

対象となる物品は保険会社によって異なる可能性がありますが、私が利用した保険会社の定義は下記の通りでした。
保険の対象となる方が所有または海外旅行開始前にその旅行のために他人から無償で借り、かつ携行するカメラ、カバン、衣類等の身の回り品をいいます。現金・小切手・クレジットカード・プリペイドカード・電子マネー・商品券・定期券・義歯・コンタクトレンズ・稿本・設計書・図案・証書・帳簿等の書類・データ、ソフトウエア等の無体物・サーフィン等の運動を行うための用具等は含みません。また、仕事のためだけに使用するもの・居住施設内(一戸建住宅の場合はその敷地内・集合住宅の場合は保険の対象となる方が居住している戸室内)にある間および別送品は含まれません。
ただし、上記に当てはまるからと行って、全ての事象が対象になるわけではありません。細かい規約を読んで行くと、下記の項目がありました。

例えば、①次のような原因により生じた損害。・被保険者や保険金受取人の故意または重大な過失、虚偽の申告。・戦争、その他の変乱(テロ行為は除く)、放射線照射、放射能汚染、原子力核反応。・すり傷、かき傷または塗料の剥れなど単なる外観の損傷で携行品本来の機能に支障をきたさない損害。・携行品の暇疵(かし)または自然消耗・さび・変色、虫喰い。・携行品の置き忘れまたは紛失。置き忘れ後の盗難も保険金お支払いの対象外です。・偶然な外来の事故に直接起因しない携行品の電気的事故または機械的事故。ただし、これらによって発生した火災による損害を除きます。・差し押え、破壊などの公権力の行使(火災消防、避難処置、空港などの安全確認検査での錠の破壊を除きます)。
②山岳登はん、ハンググライダーなどの危険な運動に用いる用具の場合、これらの危険な運動などを行っている間に生じた損害。
③サーフィン、スキューバダイビングなどの運動を行うための用具。
④他人から借りたり、預かったりしたもの(旅行開始前にその旅行のために他人から無償で借りたものは除きます)。

電化製品でもデジカメが急に動かなくなった場合などは対象外ですが、例えば、落下して壊してしまった場合には対象になります。

保険金額の算出方法

こちらも保険会社によってまちまちの可能性がありますが、携帯品1つあたり10万円(乗車券などは5万円)が限度という場合が多いようです。

また、購入金額の全てを保証してもらえるわけではなく、

  • 修理費、または再調達価額から減価償却した時価額のいずれか低い方

が保証されます。

つまり、ある程度購入してから年月が経っているものについては、評価額が下がるため、保証してもらえる保険金額も下がります。

その他注意点(保険期間)

その他の注意点として、クレジットカードに自動付帯している保険に共通していますが、保険期間は下記の通りです。
日本を出国した日の翌日から数えて90日間を限度に、全海外旅行期間を対象として適用になります(出国日当日も補償されます)。
つまり、ずっと海外にいる場合は、日本を出国した翌日から数えて90日を経過して以降は、保険の対象外になります。

一方で、これは海外に90日以上滞在する場合は保険が適用されないというわけではなく、90日間に発生したインシデントに関しては保証しますが、それ以降に発生した問題には適用されませんという形になります。

そのため、私のように海外に住んでいる場合でも、クレジットカード付帯の保険を使う場合は、日本を出国してから90日以内の出来事に限られます。

そして、事由発生から原則30日以内に保険会社に連絡する必要があります。

ただ、保険金請求権は3年間有効なので、取り急ぎ報告だけしておいて後日請求でも問題ありません。

私の場合は、海外に住んでいるため疑われるのも嫌なので、事由が発生した際にすぐにクレジットカード会社に一報を入れて、後日請求することにしました。

請求の手続き

まずは、クレジットカード会社の保険窓口に連絡して事象を説明しました。

そして、請求の権利があると判断されたため、保険会社の担当から連絡が来て、必要書類の連絡やいくつかの確認事項の連絡があります。

私の場合は、日本にいることの方が少ないので、保険会社の担当の方とメールでやりとりをさせてもらいました。

手続きとしては下記の通りになります。
  1. クレジットカードの保険窓口に一報を入れる
  2. 電話もしくはメールで保険会社の担当とやりとりをする
  3. 必要書類を準備して送付(一部書類はメールでもOKでしたが、保険金請求書など一部は原本が必要で郵送が必要でした。)
  4. 保険会社で審査
  5. 審査通過後日本円での支払い

保険請求書類

私のケースでは必要な書類は下記の通りでした。
  1. 出入国の記録がわかる書類(航空券のチケットやパスポートのスタンプなど)
  2. 保険金請求書 原本 
  3. 事故証明書 原本 
  4. 被害品のご購入年月日・ご購入金額のわかる書類 (ご購入時の領収書・クレジットカードご利用明細書・保証書等の原本) 
  5. 修理業者の見積書(修理不能な場合は、修理不能証明書) 
  6. 損害品の写真(全体と破損箇所)

出入国の記録

前述の通り、保険期間が90日間という縛りがあるため、まずは出入記録を提出する必要があります。

私の場合は、海外在住で日本のショッピングでも免税を受けることができるため、自動化ゲート通過の場合でも毎回、スタンプをもらうようにしているので、パスポートの出入記録のコピーを送り、そちらでOKでした。

保険金請求書

必要書類のうち、「2.保険金請求書」に関しては保険会社から送られて来ます。私の場合はメールで受け取り、自分でプリントアウトして記入しましたが、郵送でもお願いできると思います。

記入が必要な項目は下記の通りでした。
  1. 保険請求者の基本情報・旅行期間など
  2. 振込先
  3. 他に加入している保険の情報
  4. 事故状況
  5. 怪我・病気に関する情報(今回のケースでは不要)
  6. 携行品損害の請求(修理費用など)
これらの情報を記入し、捺印の上送付します。それほど記入に困る項目はなかったです。

事故証明書

最初自分で調べた時に一番よくわからなかったのが事故証明書です。

今回は、私一人でいるときに電子機器を落として壊しました。このシチュエーションでは警察に行くわけでもなく、目撃者は周りにいた人たちだけです。

例えば、これが添乗員付きのツアーであれば旅行会社に事故証明書を発行してもらえばいいそうです。

また、同行者がいれば保険金請求書の事故状況の欄に同行者にサインしてもらい、同行者もいない場合は、自分でサインして同行者なしと書けばOKとのことでした。

ということで、一番の懸案事項であった事故証明書は請求書内にサインだけすればOKで簡単にクリアできました。

被害品のご購入年月日・ご購入金額のわかる書類

次に必要なのが、被害品のご購入年月日・ご購入金額のわかる書類 (ご購入時の領収書・クレジットカードご利用明細書・保証書等の原本)です。

これは、破損した携行品の評価額を算出するために使われるものと思います。

上記のいずれかがあれば、OKとのことですが、私のケースではいずれもありませんでしたが、奇跡的に購入時のレシートのコピーを写真で撮影していました。(さすがはブロガーです。)

その写真をメールで送付して、問題ないか確認したら、そのままメールで受領してもらたので、プリントアウトして送付する必要がありませんでした。

修理業者の見積もり書

これはすでに修理済みだったので、修理の時のレシートの原本を送付しました。

修理に出した段階ですでに保険会社には連絡済みで、後日請求するつもりだったのでレシートをしっかりと保管していました。

損害品の写真

こちらは実際に損害がわかる写真を送付する必要があります。

これも事故直後に撮影した写真があったので、それをメールで送付して受領してもらえました。

ということで、一部原本が必要なものは一部郵送が必要でしたが、写真などはメールで受領してもらえたりして、かなり柔軟な対応をしていただけましたら。

申請から保険金支払いまでの期間

申請から保険金支払いまでの期間ですが、保険金請求書から約一週間以内に完了していました。

修理は外国通貨でしたが、日本円に換算して支払われており、私のケースではかなり有利なレートで換算してくれていました。

また、比較的新しい物だったので修理代金全額もらうことができました。

クレジットーカード付帯の携行品損害補償の請求方法まとめ

今回はクレジットカードに付帯している海外旅行保険の携行品損害補償の請求方法を紹介しました。

もっと手続きは大変かと思いましたが、比較的融通も聞いて丁寧に教えてくれたのであまり手間取ることなく請求できました。

なので、盗難やうっかり携行品を壊してしまった場合は、加入の海外旅行保険を確認して相談してみることをオススメします。

先日の海外旅行では、スーツケースに入れてあったお金がなくなりました。。でも、現金の場合は携行品補償の対象にはならないようですね・・・
【海外旅行トラブル】油断大敵・・・スーツケースに入れてあったお金が消えましたw

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