【2019年12月下旬時点】バンコクの大気汚染 PM2.5について





#2019年12月22日の最新情報を追記しました。

またまた、乾季に入って最近バンコクでPM2.5の数値が健康被害に影響があるレベルまで上がってきています。今後も情報が入手でき次第アップデートしていきたいと思います。


2018年2月の段階では、タイの環境省が警告を出したことでバンコクでも話題になり始めました。

私は2018年1月下旬から気になり始め、その後ずっと推移を見守ってきましたので現地から現状をレポートしたいと思います。

バンコクの学校閉鎖についてはNHKでも取り上げられています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190130/k10011796801000.html

そして、ついにPM2.5の計測器を自前で購入して計測を開始しました。

バンコクの大気汚染 PM2.5についての現地レポート

バンコクのPM2.5について

2018年の1月下旬に突然アレルギーのような症状が発症して、くしゃみが止まらなくなりました。

なんというかタイなのに花粉症のような症状でした。

で、色々調べてみるとPM2.5の数値が高くなっていることがわかりました。

確かに言われて見れば、雨でもないのに曇っているような日々が続いていました。
その後、雨季に入って一旦治りましたが、乾季に入ってまたPM2.5が問題になり始めています。

PM2.5の数値の確認方法

その日以来、私は下記のページでPM2.5の状況をこまめにチェックするようにしました。


こちらは非営利団体のサイトです。

計測方法等がわからないので、数値の信ぴょう性は定かではありませんが、私はこの数値を信じることにしました。

この数字はAQI(Air Quality Index)と呼ばれるもので、以下Wikiペディアより引用です。
空気質指数 空気質指数(くうきしつしすう、英: Air Quality Index (AQI))または大気質指数とは、いくつかの国や地域で採用されている大気汚染の程度を示す指標。 環境を担当する行政機関が市民に対して発表するもので、観測値だけではなく予測値も発表される地域がある。
AQIについては下記の通りに健康への影響が色別に定義されています。

AQI値
空気の状態
健康概念レベル
カラー
0~50
良好
良好
51~100
中程度
許容範囲
黄色
101~150
影響を受けやすい人々に悪影響
敏感な人は健康に影響が出る可能性がある。
オレンジ
151~200
健康に悪影響
有害
201~300
健康に極めて悪影響
とても有害
301~500
有害
危険。緊急事態の警告。
エンジ


上記で紹介したWebサイトは、バンコクだけでなく世界中のPM2.5のAQIを確認することができます。


こうやってみるとやはり中国は異常に高い数値を示している都市が多いことがわかります。

日本も高い数値が出ている都市がちらほらあります。(この時は仙台周辺の数値が非常に高かったです。)

瞬間的に高くなることは観測方法によってはあり得ると思いますので継続的な監視が必要かと思います。

後述しますが、Air Tricorder: Portable Personal PM 2.5 AQI Monitorという機器を購入したので自分でも計測できるようになりました。

バンコクPM2.5の推移

私が大気汚染が気になり始めたのが2018年1月20日すぎでした。

その後、毎日のようにチェックしていますが一週間くらいは毎日数値の高い日が続きました。



一番高い日でAQIが200を超えて「非常に健康に悪い」という値になっていました。

その後、2月に入って一旦数値が落ち着いたかに思えたんですが、その後また高い数値を示すようになり、2018年2月8日タイの環境省が注意喚起を出したことで一気に話題になり始めました。

2018年1月23日の時点で、タイ人の友人に聞いてみましたがタイのニュースでは全く取り上げられておらず、英語のニュースでちょっとやってたのをみたくらいとのことでした。

流石に環境省が声明を発表してからマスクをつけた人をチラホラみるようになりました。

2018年12月21日の状況は下記の通りです。(詳細は後述します。)

2018/12/21
高いですね・・・

また注視していかないといけないです。

特に子供は心配ですよね。

PM2.5の健康被害への影響

私は専門家ではないので、PM2.5への健康被害への影響は具体的な影響はネットの知識しかありませんが、アレルギーのような症状が出たことからも決して体によくないということは確かです。

詳細は下記の日本政府のページを読んでいただくのが一番良いかと思います。

特にお年寄りや子供は影響を受けやすいということで心配ですね。

PM2.5の対策

PM2.5に有効な対策はなんでしょうか?

上記の日本政府のページに対策も書かれていますが、
  • 長時間外にいないこと
  • マスクを着用すること
が挙げられています。

バンコクのPM2.5被害はそれほど長引かない可能性もあるので、当面は不要の外出を控えるのが良さそうです。

また、マスクに関してはPM2.5対応のマスクが必要になりますが、バンコクで手に入れるのは難しい可能性があるので、我が家では普通の日本から持ってきたマスクを使用しています。

厳密にいえば、効果は薄いかもしれませんが、してないよりは絶対にマシだと思います。

他にも、バンコクといえば屋台の食事も有名ですが、屋台で売られている食べ物は外の風にさらされています。

さらいにいえば、道路沿いの屋台なんかは排気ガスまみれなので、しばらくは控えたほうがいいのかなと思います。

あとは、家に帰ったら「手洗い・うがいを徹底する」、PM2.5対応の空気清浄機を使用するなどできる対策はいくつかると思います。

子供が通う幼稚園では、外遊びが禁止になったそうです。

室内では空気清浄機が活躍します。バンコクで購入可能なPM2.5対応のダイソンの空気清浄機のレビューは下記をご参照ください。

【PM2.5対策】ダイソンの空気清浄機「Dyson Pure Cool」 DP04/TP04徹底レビュー

PM2.5対策グッズ

なかなかタイではPM2.5対策グッズは見つかりにくい状況です。

例えば日本だとマスク1つとっても安価なものから高価なものまであるようですが、流石のラインナップです。

日本からくる友人や出張者にお願いして持ってきてもらうのもありかもしれません。
いつまで続くかわかりませんが、今後バンコクに訪問予定の方はお土産などにPM2.5対策グッズを持ってくると喜ばれるかもしれません

(追記:2018/3/14)PM2.5バンコク情報

2月上旬に問題が一般的に知られるようになって以来、マスクをしている人をちらほら見かけるようになりました。

とはいえ、意識高い系のタイ人や欧米人がしているマスクは、本気のマスクで結構目立ちます(笑)

で、実際のその後状況ですが、2月中旬から下旬にかけて少し落ち着いてきたのかなと思っていました。実際に、PM2.5の数値も改善していることが見受けられました。

2018/2/22のバンコクのPM2.5数値
しかし、その後悪くなることもあれば・・・

2018/2/24のバンコクのPM2.5数値

よくなることもあり、一進一退の攻防だったんですが、暑期に入り雨が降ったりして3月の上旬は完全に収束したかと思われました。

2018/3/7のバンコクのPM2.5数値


が、しかし3/10前後からまた数値の悪い日が続いていました。

2018/3/13のバンコクのPM2.5数値

※キャプチャをとったときは平常値ですが、それ以前の数日間は非常に悪い状態が続いていました。

ということで、一時は収束したかに思われましたが、まだまだ油断できない日々が続いています。

(追記:2018/12/26)PM2.5バンコク情報


その後、乾季に入って11月頃にまた悪化したきたなというのを感じて、チェックすると下記の通り数値は高めでした。

2018/11/3のバンコクのPM2.5数値
その後一旦忘れていましたが、12月中旬頃から、再度にわかに騒がしくなってきたので調べてみると、下記の通り高い数値でした。

2018/12/21のPM2.5

その後風が強かったなと感じた翌日は数値が低かったりもしますが、基本的には高い日が続いています。

2018/12/24のPM2.5

(追記:2019/1/7)PM2.5バンコク情報

2018年の年末から2019年の年明けに一旦落ち着いたかに思われました。


2018/12/29
その後、一週間くらいはPM2.5の数値が低い状態が続いていましたが、2019/1/5頃より数値が高くなり始めました。
2019/1/5
そして、2019年1月7日は健康に良くないレベルになっています。

2019/1/7


まだ、バンコク周辺はしばらく乾季が続きますので、このままいけば、昨年同様に暑期に入る3月頃まで長引く可能性もあります

今後もマスクを着用したり、家に戻ったら手洗いうがいなど、継続することが大切かと思います。

(追記:2019/1/17)PM2.5計測器を導入(Air Tricorder: Portable Personal PM 2.5 AQI Monitor)

Air Tricorder: Portable Personal PM 2.5 AQI Monitorと言うPM2.5の計測器を購入しました。

早速、室内と室外を計測してみました。

室内は空気清浄機は設置していませんが大体、どの部屋を計測しても同じで80〜90前後でした。決して低い数値ではありませんがべらぼうに高い数値じゃなくてちょっと一安心です。(とはいえ、空気清浄機の導入を検討することにしました。)

リビング

寝室
室外はベランダで計測しましたが、140を超えました。


このときのWebサイトの数値は155だったのでそれほど間違ってなさそうです。



AQI計測機器については下記の記事をご参照ください。
【大気汚染】バンコクのPM2.5問題で部屋の中も危ないかも・・・

(追記:2019/1/31)大気汚染が悪化&バンコクの学校が休校に

タイでも報道が過熱気味ですが、体感でもわかるくらい空気が悪くなって来ました。(去年より今年の方が騒がれてますが、数値的には去年と変わらないような・・・)

とは言え、バンコクの幼稚園学校が、国の要請により休校を決定しました。

まずは、2/1までは休校のようです。再開は2/4(月)からの予定です。

国は対策として、砂糖を混ぜた水とドローンで撒いたり、バイヨークスカイタワーの屋上から水を巻くといった行き当たりばったりの対応で迷走気味です。。

本来は汚染源を特定して、法整備するなどして根本原因を対策しないといけないのですが、現在の政府にはその能力は内容で、タイ国民もがっかりしています。

確かにここ数日、悪化の一途を辿り1/30の日中は数値が200を超えることもあったようです。(繰り返しになりますが、この記事の前半にある通り昨年は210とかもあったので、去年と比較するとそんなに変わらないようなきもします・・・)

ちなみに、上記のツイートで私が計測している場所は、車通りのほとんどない場所なので、ある意味きちんとした大気の状態を計測できていると思います。

週末に街中を計測した時は風が強かったこともあって、それほど数値は高くなかったのですが、今後も外出時はマスクをするなど対策を万全にする必要がありますね。

【PM2.5】バンコクの街中の大気汚染を計測(AQI値)してきました!

(追記:2019/2/8)この一週間はかなり落ち着いていました

1月下旬に学校が休校になった翌週からPM2.5の数値は改善したように思えます。

とは言え、綺麗な空気か?と言われればそうではなくて、自前で自宅の外の空気を計測していますが、AQIが100前後で「敏感な人には悪影響なレベル」です。

このまま、PM2.5問題が再燃せずに終わってくれればいいですが、2018年の推移を見てきた身としては、まだまだ続きそうな予感はしています。

(追記:2019/9/29)また今年も始まりました・・・

ここ数日、目がしょぼしょぼするなと思っていたら、また空気が悪くなっていました。。。

まだまだ一時的なものかもしれませんが、ここ数日雨は降っていないだけでこの有様だと、本格的な歓喜に入ると間違いなく今年もダメですねw

(追記:2019/12/22)その後も一進一退を繰り返してましたが、、一気に悪くなってきました・・・

朝起きて外を見たら真っ白w
その翌日、12月20日も・・・

自分で計測した値としては過去最高かもw

タイの観光局も注意喚起を出しているので訪泰予定の方はマスク着用などご注意ください。

PM2.5対策

毎年恒例になりそうなPM2.5問題ですが、対策について考えてまとめました。

バンコクで購入できる空気清浄機などを中心に紹介しています。

バンコク在住者必見!乾季に入る前にPM2.5対策をしっかりましょう!!

バンコクのPM2.5まとめ

ここまで、バンコクのPM2.5の現状についてまとめました。


決して不安を煽りたいわけではありませんが、小さい子供がいる身としては心配です。

今回、バンコクでPM2.5の値が高くなっているのは、風が少なく大気汚染物質が滞留してしまったことが原因じゃないかと言われており、季節が変わってくればまた状況は変わるのではないかと楽観視している部分はありますが、今後毎年繰り返すかもしれませんねw

数値が高いときは、しばらく高い状態が続くので、まずは不要な外出を控えたり、マスクの着用、手洗い・うがいなどできることから対策をしていくのが良いと思います。

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