【大気汚染】バンコクのPM2.5問題で部屋の中も危ないかも・・・





深刻化しているバンコクのPM2.5大気汚染問題ですが、2018年に引き続き2019年も同じ時期に問題になっています。


今後、乾季の12月〜4月頃までの風物詩になってしまいそうな雰囲気を感じています。

そして、そんなPM2.5の現状を把握するために「Air Tricorder」というAQI(Air Quality Index)の計測機器を購入して、計測してみたら意外な結果が・・・


バンコクのPM2.5大気汚染問題自宅の中を計測してみたら・・・

バンコクのPM2.5大気汚染問題

バンコクのPM2.5問題に関しては2018年の1月頃から状況をウォッチしてきました。

その推移については下記の記事をご参照ください。

【緊急レポート】バンコクの大気汚染 PM2.5について(2019年1月時点)

マイルやクレジットカード、JGCやSFCなどの情報を発信していくRIMOWA大好きバンコク在住サラリーマンのブログ

PM2.5計測器「Air Tricorder」: Portable Personal PM 2.5 AQI Monitor

PM2.5対策の第一歩は現状把握からということで、Twitterで教えてもらったAir TricorderなるものをMakerspace Thailandというチェンマイにあるお店から通販で購入しました。




価格は2,500バーツで送料が100バーツで合計2,600バーツでした。

支払いは銀行振込かPayPalだったのでPayPalで支払いました。しかし、日本の住所を登録したPayPalではエラーで注文できなかったので、タイの住所で新しいアカウントを新規作成したら無事に支払いも完了しました。

タイでの通販はあまりあてにならないと思っていたので、気長に待とうと思っていたら、注文してから4日目には無事に届きました!

発送はEMSで発送連絡の翌日に到着しました。

届いてすぐに開封しました。


内容物は本体とケーブル(マイクロUSBケーブル)のみです。当然説明書なんかありませんw

と言っても、ただケーブルを挿すだけです。



Markerspace Thailandのオリジナル品なんですね。

AQI値について

この機器で計測するAQIとは、Air Quality Index の略で、空気の質を表す指標のことです。

下記の通り定義されていて、色別に表現されます。

AQI値
空気の状態
健康概念レベル
カラー
0~50
良好
良好
51~100
中程度
許容範囲
黄色
101~150
影響を受けやすい人々に悪影響
敏感な人は健康に影響が出る可能性がある。
オレンジ
151~200
健康に悪影響
有害
201~300
健康に極めて悪影響
とても有害
301~500
有害
危険。緊急事態の警告。
エンジ

屋外の数値を計測


本体の電源はモバイルバッテリーでも供給可能です。


まずは屋外の数値を計測してみました。

こちらが計測結果です。


自宅のベランダを計測するとAQIは140前後で、最大値は144でした。

このとき、下記のサイトの数値が155だったので概ね合っています。


スクンビット沿いなんかを計測すればもっと悪い数値が出そうですね。。というか、スクンビット沿いなんて、年中数値が悪そうなので、また休日にでも計測したいと思います。

部屋の中のPM2.5を計測

次に自宅の中のPM2.5の数値を計測しました。

まずはリビングです。


一応、正常値のレンジですが結構高いですよね。。。

次に寝室を計測しましたが、最大91とさらに高くなりました。


思ったより高い数値です。。

次にキッチンを計測しました。


他にもカメラの防湿庫内も測ってみましたが、代わり映えしませんでした。


部屋の中はどこを測ってもだいたい同じような数値を示しました。

その後、継続して計測していると日によっては室内で100を超える日もあります。。


私の自宅はまだ、マシですがいろんな報告を見ていると、自宅の中やレストランの中などの室内でも結構高い数値を示すことがあるようです。

空気の入れ替えのための窓の開けっ放しや洗濯物を屋外に干すのはやめておいた方が良さそうですね。

室内と室外のAQIの相関関係について

まだ購入してからそれほど日数が経過していないので、はっきりとは言えませんが、室内と室外のAQI値には相関関係がありそうです。

室外のAQI値が高い場合は、室内のAQI値も高い傾向にあり、室内が低い場合は室外のAQI値も低い傾向にあります。

継続的に室内の数値の変化をウォッチしていると、エアコンを付けるとAQIの数値が大きくなることがわかっています。

その数値も外のAQIの数値と連動しているようなので、エアコン内部のフィルターがPM2.5などの微粒子をシャットダウンできていないのが問題かと思います。
実際にはエアコンは外気と関係ないというコメントをTwitterで頂きました。確かにその通りで、エアコンは外の空気を取り入れていないですね。


浅はかな知識で、書いてしまい失礼しました。ここに訂正させてもらいます。

となると、エアコンのフィルターが原因ということもありますが、もっと他に要因があることが分かってきました。

その後、しばらく空気清浄機を使っていく中で原因はエアコンではなく、外からの空気が部屋の中に入っていることが原因のようです。

というのも、例えば私の家は玄関をあけるとすぐにリビングなのですが、アパートの廊下のPM2.5の数値は外気と連動してあまりよくありません。

で、リビングの数値もある程度、外のPM2.5値と連動しています。

というのも、ドアの開け閉めもありますが、タイのアパートの玄関の扉は密閉度が低く、下が開いてるケースが多いです。

我が家も例に漏れず、玄関のドアに隙間があり、そこから外気が入ってきている可能性が高いです。(他に、換気扇なんかも関係しているかもしれません。)

例えば、寝室の一つは換気扇もなく、窓はしっかりと密閉できるつくりなので、扉を閉めた状態で空気清浄機を使っていると、みるみるAQIの数値が改善して行きます。

その際に、エアコンをつけていても特に数値には影響がないことがわかりました。

対策としては、玄関の隙間を埋める便利グッズも売っているようなので、そういうのを試してみるといいかもしれません。

なんとなく、原因が分かってきましたが、今後も継続してチェックして行きたいと思います。

PM2.5対策について(室内)

では、実際に考えられる室内のPM2.5対策ですが、室内に関しては空気清浄機の導入が一番効果がありそうです。

で、タイで空気清浄機といっても日本と違い、選択可能なモデルが少ないのが現状ですが、これまたTwitterで教えてもらったダイソンの空気清浄機能付きの扇風機が良さそうです。
最新型はDyson Pure Cool TP04WSという、機種で26,000バーツ前後と結構なお値段がします。。



もう1つはダイソンのDP04で、小型のタイプで2万バーツ前後ですが、タイではすでに在庫はなさそうです。




TP04は日本で購入すると6万円くらいで購入出来ちゃうのでちょっともったいない気がしますが、健康第一ですよね。我が家も購入を検討中です。

店員さん曰く、TP04は50平米、DP04は30平米と言っていました。

ダイソンのホームページを見ると、TP04もDP04も両方とも約60平米を1時間で綺麗にできるそうです。


実物はエンポリアムやセントラルワールド、アイコンサイアムで見ることが出来ます。

このDyson Pure Coolは、本体で部屋の空気の状態を確認できるだけでなく、アプリでも部屋の空気環境をチェックすることが可能です。




この機種ですが、タイで売っている製品のACアダプターを確認すると「 INPUT 100-240V」となっているので、電圧的には日本に帰ることになっても使えそうですが、店員さんに聞いたら日本では使えないと言われたので、自己責任でお願いします。(タイなどの外国で購入したものは日本ではサポート等は受けられないみたいです。)


ダイソンの空気清浄機については下記の記事をご参照ください。休日に探し回ってDP04を購入してきて、製品レビューを書いています。

【PM2.5対策】ダイソンの空気清浄機「Dyson Pure Cool」 DP04/TP04徹底レビュー

追加で購入した、タイでは話題のMIの空気清浄機は下記をご参照ください。
屋外のPM2.5対策ですが、一番は長時間外にいないことで、あとはPM2.5対応のマスクをすることでしょうか。

あとは、外から戻ってきたときは手洗いうがいをしっかりしましょう。

マスクはPM2.5対応済みのものがベターで、N95フィルター搭載のものがいいと思いますが、ない場合は普通のマスクでもしないよりは絶対にいいと思います。


タイの場合は、かなりごついマスクが多いですが、日本で購入したり、誰かに持ってきてもらえる場合は、こちらのマスクがつけ心地もよく、見た目も普通でオススメです。


こちらは大人用、女性用、子供用とサイズが揃っています。


マスクは小さくて軽いので日本から来る友人や知り合いに、お願いして持ってきてもらったり、今後、毎年続きそうなので、日本への一時帰国の際に買いだめして来るのが良さそうです。

バンコクのPM2.5大気汚染問題まとめ

今回、計測機器を購入して実際に計測して見ると思った以上に、室内の数値が高いことがわかりました。

なので、やはり小さいお子さんがいる家庭なんかは特に、外出時の対策ではなく、室内の対策も重要になりそうです。

一番は、空気清浄機の導入ですがタイの場合は選択肢が少ないので、限られた製品になって来ると思います。

何れにしても、今後バンコクでは恒常的に続きそうなので、自己防衛としてそれなりの対策をしていく必要があると思います。

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