最新鋭エアバスA380とA350のビジネスクラスからエコノミークラスまで徹底解説します!





最近ANAがハワイ線にFLYING HONU(フライングホヌ)ことスーパージャンボのエアバスA380を飛ばし話題になっています。それに対抗するようにJALはA350の導入を決定しています。


ガイアの夜明けでも6/4にはJAL編の「JAL ハワイ決戦!~シリーズ『激烈!航空戦争』前編~」が放送されました。

そして、6/11には「ANA ハワイ進撃 ~シリーズ 激烈!航空戦争 後編~」と称してANAのA380旅客機が主役でした。

日系の航空会社がこれらの最新機種を採用したことで、A380やA350が話題になっていますが、一体これらの飛行機は従来の飛行機とどのように違うのでしょうか?

これらの最新機種は日系の航空会社での導入は初ですが、世界的にはすでに多くの路線で就航しています。

エアバスのA380もA350のビジネスクラスもエコノミークラスもこれまでに海外の航空会社で体験してきたので実際の体験レビューをもとに徹底的に解説したいと思います。

最新機種エアバスA380とA350をビジネスクラスからエコノミークラスまで徹底解説!!


少し前はB787がトラブルなどもあって話題を集めましたよね。最近はA380やA350が話題になっています。飛行機の機材なんてなんでも一緒と思っていたら大間違いで機材によって満足度が大きく異なります。やっぱり新しい飛行機は快適です♪

史上最大の旅客機エアバスA380について


2019年5月にANAがハワイ線で就航を開始したフライングホヌが話題になっていますが、こちらエアバスのA380という機体で最大の特徴は二階建てで全520座席という超大型旅客機です。

最新機種と書きましたが、実はエアバスのA380は2007年に就航を開始しており、登場から12年以上が経過した機体です。

日本には2008年にシンガポール航空がシンガポール/成田間を就航させたのが最初です。

当時、それほど飛行機に興味がなかったのですが、出張でアメリカに行った際に搭乗したのが日本経由でアメリカに向かうシンガポール航空のA380で当時、帰国後に飛行機好きの友達に飛行機が二階建てだったよ、と伝えたらえらく羨ましがられたのを覚えています。

日系のANAやJALは燃費性能に優れた中型機のボーイングB787を近年積極的に導入してきていましたが、大型故に採算を考えてかA380は導入されてきませんでした。

しかし、ドル箱路線のハワイ路線の覇権をかけた争いでANAはA380を投入することを決めました。

今ではかなり話題になっていますが、ANAとしてはかなり大きな賭けに出たと思います。

と言うのも、世界的な流れとしてより効率的に運行させるために、大型旅客機よりは燃費性能にも優れた中型旅客機のB787やA350が主流となっています。

そしてエアバスは2019年2月21日に、A380の生産を2021年に中止することを発表しました。(その詳細はこちら。英語の記事です。)
“As a result of this decision we have no substantial A380 backlog and hence no basis to sustain production, despite all our sales efforts with other airlines in recent years. This leads to the end of A380 deliveries in 2021,” said Airbus Chief Executive Officer Tom Enders.
この文章の前にも前置きがあるのですが、A380の最大発注先であるエミレーツ航空が発注数を減らし、大型旅客機のA380からより小型で燃費性能に優れたA330やA350に移行すると発表したことが大きいようです。

そのため、2021年には生産中止が決まりしました。

このように大型旅客機のA380はかなり苦しい状況に立たされているなか、ANAはフライングホヌとしてハワイ路線にA380の就航を開始しました。

ANAのA380が話題に上るなか、JALも同じく導入すればいいのにと思った方もいらっしゃるかもしれませんが、A380に掛かるコストや搭乗率を考えたときに追従しないという決断を下したのだと思います。

ちょっとA380に関して、ネガティブなことを書きましたが、大きな飛行機にはロマンがあります(笑)

そんなA380に搭乗してきたレビューを紹介します。

A380ビジネスクラス搭乗レビュー

まずは、A380のビジネスクラスの搭乗レビューです。

私が搭乗したのは、世界一のビジネスクラスとも言われているカタール航空が運行しているA380-800型に搭乗してきました。

カタール航空はA380を10機も所有しています。機材だけで見ると、日本の航空会社は結構遅れているイメージです。

カタール航空のA380のビジネスクラスの特徴は、機内にビジネスクラス・ファーストクラス利用者向けにラウンジスペースを提供しているところです。

航空会社のラウンジは最近話題になっていますが、飛行機の中にもラウンジがあるなんてびっくりですよね!

私は有償でビジネスクラスに乗れるわけもなく、JALの特典航空券でカタールの首都ドーハからバンコクまでA380のビジネスクラスを堪能してきました。

その最中、機内でタイの有名人カップルと一緒になったりしてセレブな気分を味あわせて頂きました。

えっ!機内にラウンジ?!カタール航空A380ビジネスクラス極上の空の旅

非常に素敵な空の旅になりました。

ANAのA380にはラウンジはありませんが、一度はビジネスクラス、できればファーストクラスに乗ってみたいですね!

A380エコノミークラス搭乗レビュー

次に紹介するのはA380のエコノミークラスです。

こちらは、タイ航空が日本に就航しているA380に搭乗してきました。

タイ航空はA380を計6機所有しています。

先ほどはビジネスクラスの紹介でしたが、二階部分にもエコノミークラスの座席は準備されています。

せっかくA380に乗るなら二階でしょ!ということで二階部分のエコノミークラスに搭乗してきました。

上記のレビューにも記載してありますが、A380といえども古い機材はすでに10年以上が経過しており、快適性が失われている部分もあります。

そのため、シートの快適性を求めるなら新しいうちがいいのかもしれませんね。

とはいえ、二階建ての飛行機というだけでワクワクしますよね!

最新の技術を投入した新世代の機体エアバスA350について


エアバスのA350の最大のライバルはボーイング社のB787になります。

そして、A350はA380と違い、2015年に初就航を開始したかなり新しい機体になりますので、最新の技術が惜しみなく投入されています。

日系の航空会社ではJALが2019年9月より国内線でエアバスA350の就航開始を予定しています。


A350の特徴としては、軽量化を実現し、低燃費だけでなく静音性や湿度など快適性の面でも従来の機体の比較して大幅に改善されており、快適性能を追求しています。


快適性という部分ではボーイングのB787でも古い機体と比較すると大幅に改善されていると感じますが、それと同程度の快適性を考えていいと思います。

ANAはA380の導入を決めたのに対して、JALは堅実に低燃費の中型機A350を選んだことになります。

冷静に判断するとすればJALの方がより手堅い選択をして、ANAはある程度博打に出たと考えることができると思います。

日系の航空会社がこれから導入するA350ですが、世界的には主力になりつつあります。

実際にタイ航空のA350のビジネスクラスとエコノミークラスに搭乗してきたのでその詳細を紹介します。

A350ビジネスクラス搭乗レビュー

まずはA350のビジネスクラスの搭乗レビューですが、先日のヨーロッパ旅行の際にフランクフルトからバンコクまでタイ航空のA350のビジネスクラスに搭乗してきました。

この時はANAのマイルを使って特典航空券を発券したのですが、なんとかA350のビジネスクラスに搭乗するために日程調整に苦労しました・・・

結果、大満足だったのでA350にして良かったです。

さすがは最新鋭の機体だけあって、快適そのものでした。さらにタイ航空のビジネスクラスは食事が美味しかったです。

最近の飛行機ではWiFiが利用可能な機材も増えてきましたが、長距離フライトの時は家族にちょっとした連絡が取れたりして便利ですね。(速度はめちゃくちゃ遅いですが、テキストメッセージを送るくらいなら十分に使えます。)

A350エコノミークラス搭乗レビュー

次に紹介するのはA350のエコノミークラス編です。

こちらも同じくタイ航空ですが、私はバンコクに住んでいることもあって、近隣諸国へ行く場合はタイ航空を利用することが多いのですが、短距離路線は古い機材が多く、不満に感じることが多かったのですが、今回紹介するA350に搭乗してからそのイメージはよくなりました。

エコノミークラスでも機材って重要だなと再認識させられました。

これ以来、タイ航空を利用する場合は、A350が就航している路線ではできるだけA350に搭乗できるように調整しています。


他にもタイ国際航空に関する評判については下記の記事をご参照下さい。
微笑みの国のフラッグ・キャリア!タイ国際航空の評判について

エアバスA380とA350のまとめ

今回は今話題のエアバスA380とA350を紹介しました。

現状は明らかにANAのフライングホヌことA380が話題で先行していますが数年後このA380の採算性がどうなるか気になるところです。

ANAのフライングホヌは7月に2号機、2020年には3号機の就航開始を予定しているので、なんとか新しいうちに一度は搭乗してハワイに行ってみたいものですね。

飛行機の快適性はビジネスクラスとエコノミークラスで大きく異なりますが、機材によっても大きく異なります。

同じ料金を払うのであれば、古い機材よりも新しい機材を選んだ方が快適ですよね。

ANAやJALで、A380やA350が話題になっていますが世界の航空会社ではすでに多くのこれら最新鋭の機体が活躍しているので、次の旅行の際にはぜひ機材にも注目して飛行機を選んでください。

A350のライバルであるボーイング社B787も新しい機材が多く、非常に快適です。そして、日系のJALやANAはB787を積極的に導入しているので搭乗する機会も多いかと思います。

B787のビジネスクラス搭乗機カタール航空編とANA編はそれぞれ下記の記事をご参照ください。

世界一のビジネスクラス!カタール航空のB787-800(QR827)搭乗記

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